小児矯正

子どもの歯並びの治療にはさまざまなメリットがあります

小児矯正とは、成長期の子どもの乳歯が生えている状態で行うことが多い矯正治療です。歯並びを整えるだけの成人矯正とは異なり、お子様の顎の成長や心身の成長を考慮して、将来的に永久歯がきれいに並び、咬み合わせが整うように導く治療です。

子どもの歯並びの治療にはさまざまなメリットがあります

福岡市東区香椎・千早地区の歯医者でJR香椎駅・西鉄香椎駅から徒歩3分の「まこと歯科・矯正歯科」では、矯正歯科を専門にご提供する歯科医師が担当いたしますので、お子様の歯並びが気になる方はお気軽にご相談ください。

歯並びが悪いと心配です

歯並びが悪いと心配です

「歯並びが悪いと見た目が不自然で目立つ」のが心配ではありませんか? 一般的に「出っ歯」や「受け口」といわれる歯並びや、歯がでこぼこに生えている「叢生(そうせい)」などにコンプレックスを抱き、笑顔になれなかったり、人前で話すのが苦手になったり、会食を嫌がったりする方がいらっしゃいます。

しかし、問題はそれだけではありません。歯並びが悪いと、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。それは汚れがたまりやすく落としにくいからです。またお口の中の舌が動くスペースが制限されると発音が不明瞭になったり、口呼吸になったり、咀嚼がうまくいかなかったりするなど、日常生活に影響をおよぼします。咬み合わせも心配で、バランスが悪くなると全身のバランスや姿勢にも悪影響を与えてしまいます。

とくに成長期の子どもにとって、将来の健康、さらには人生を左右するかもしれません。

子どもの歯並びが悪くなる要因

1:口呼吸

1:口呼吸

本来、呼吸には鼻を使います。しかし、成長期の子どもに口呼吸の習慣がつくと、骨格や筋肉、さらには歯並びも口呼吸に適するようになるので注意が必要です。口呼吸はお口の中を乾燥させます。それはむし歯や歯周病の原因となる細菌が活発化しやすい環境です。さらに、鼻炎やのどの炎症なども起こしやすくなるのが心配です。

2:指しゃぶり

2:指しゃぶり

指しゃぶりは、3歳くらいまでは問題ありません。しかし、それ以降も続けていると前歯の生え方に影響を与え、前歯が咬み合わない「開咬」や前歯が突出する「出っ歯」の原因になります。

3・爪を咬む・唇を咬む

3・爪を咬む・唇を咬む

爪を咬む習慣があるとその部位の歯並びが乱れがちです。また下唇や上唇を咬む習慣があると、出っ歯や歯のデコボコなどさまざまな不正咬合につながります。

4:片側ばかりで咬む

4:片側ばかりで咬む

片側ばかりで咬むクセがあると顎がゆがむ可能性があります。顔貌がゆがむだけでなく、全身のバランスにも悪影響を与えるのが心配です。

5:舌癖(ぜつへき)

5:舌癖(ぜつへき)

舌で歯を押すクセがあると、出っ歯や開咬、受け口などさまざまな不正咬合を引き起こす原因になります。

6:頬杖や悪い姿勢

6:頬杖や悪い姿勢

頬杖をついていると「顔が左右非対称になる」「顎や歯並びがゆがむ」などの可能性があります。姿勢が悪いと咬み合わせのバランスも全身のバランスも心配です。

子どもの矯正治療のメリット

子どもの矯正治療のメリット

子どもは成長していますので、矯正治療の際にもその成長を利用します。将来的に大人の歯が生えてきたときに、きれいに並ぶスペースを確保するために、「顎を拡げる」「上下の顎のバランスを整える」などを比較的かんたんに導けます。これは、成長過程を終えた大人にはできないことです。

子どもと大人の矯正治療の違い

子どもと大人の矯正治療の違い

大きな違いは、顎の自然な成長を利用できるかできないかです。小児矯正では、顎の成長や発達を促しながら、将来的に理想の歯並びになるように導きますが、成人矯正では、歯を移動させるだけで歯並びを整えなければなりません。

やわらかいものばかり食べがちな現代人は、咬む筋肉が鍛えられにくく、顎への刺激も少ないので顎があまり大きく成長しません。その結果、歯並びが悪くなり、うまくものを咬めなかったり、顔がゆがんだりする傾向があるといわれています。しかし、成長過程の子どものうちから矯正治療を開始すれば、肉体的な負担だけでなく、時間的や経済的負担を抑えつつ、将来的にきれいで健康的な歯並びや咬み合わせを得られる可能性が高まるのです。

PICK UP! 歯並びや咬み合わせの問題は早期発見・早期治療がおすすめです

顔貌が親子で似るように歯並びも遺伝することもありますが、実は、お子様のクセが歯並びや咬み合わせの異常の原因になっていることが少なくありません。また、成長段階にあるお子様は、その心配な行動を早くやめさせられれば、歯並びを正常に導くことも可能です。それぞれの発育段階で生じる問題に気をつけて、さらに必要に応じて治療や経過観察をすれば、健康的な歯並びや咬み合わせを得られる可能性が大きくなりますので、お子様のお口まわりが気になるときにはお気軽にご相談ください。

子どもの矯正治療とは?

1:よい習慣が身につくための指導

よい習慣が早めに身につけば、その後は努力することなく健康につながります。乳歯の時期から口腔ケアの習慣がつけば、永久歯が生えたときには、汚れをしっかり落とすブラッシングができるのです。歯並びに悪い影響を与えるクセも心配なくなります。

2:健やかな骨格の成長を促す

上や下の顎のそれぞれの成長を促す際には、上下のバランスも整えます。将来的に上の歯が下の歯を少しだけ覆うような理想的な歯並びになるように、お口まわりの骨格や筋肉の成長を促すのです。

3:永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する

成長期にあるうちに、将来的に永久歯がきれいに並ぶように顎のスペースを確保します。乳歯には次に生えてくる永久歯を正しい位置に導く役割がありますので、本来抜ける時期よりも早く乳歯を失ったときにも、スペースを確保して永久歯を理想の位置に導きます。

4:負担をできるだけ小さくする

お子様に精神的な負担をかけないようにしなければ意味がありません。負担が少ない矯正装置を使用するだけでなく、通院も楽しくなるように工夫します。

小児矯正の種類

プレート型矯正装置

プレート型矯正装置

床矯正ともいわれる取り外し可能な矯正装置で、成長期のお子様の治療に用います。毎日一定時間装着することで顎の成長を促し、歯の移動を可能にします。
治療期間1~3年、通院頻度1回/1~2か月

歯列矯正用咬合誘導装置

歯列矯正用咬合誘導装置

3歳から使用できる反対咬合の治療に使うマウスピースです。口元の筋肉のバランスを整え、舌を正しい位置に誘導して、上下の顎を正しい位置に導きます。
治療期間1~3年、通院頻度1回/1~4か月

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

唇側(表側)矯正装置

唇側(表側)矯正装置

もっともポピュラーな矯正装置です。歯の表面にブラケットという装置を取りつけ、ワイヤーを通して歯を理想の位置に導きます。
治療期間1~3年、通院頻度1回/1か月

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小児矯正Q&A

Q指しゃぶりはやめさせた方がいいですか?
A指しゃぶりは3歳ころまでは問題ありません。しかしそれ以降の指しゃぶりや爪咬み、頬杖、舌や唇のクセなどは歯並びに悪影響を与えやすいので、早めにやめさせてあげましょう。そのときは、怒って無理矢理やめさせようとすると反発するだけですので、クセをはじめたら、ほかのなにかに注意を向けてみましょう。根気よく何度もくり返して徐々にやめさせてあげてください。
Q子どもの矯正はいつはじめればいいのですか?
Aお口の状態によって、矯正治療の開始時期は異なります。効果的なタイミングを逃さないために、お早めに一度ご相談ください。