- 2024.03.05
痛み・腫れが少ないインプラント治療(抜歯を含めて手術回数1回)
皆様こんにちは。
まこと歯科・矯正歯科の院長の木村です。
今回は、表題にある痛み・腫れが少ないインプラント治療として抜歯即時インプラント治療に関して説明致します。
まずインプラントが登場した時代のインプラント治療の流れを説明します。
ステップ① 抜歯適応歯の抜歯
ステップ②(抜歯直後から抜歯後6-8週)組織(歯肉や歯槽骨)の回復をまつ
ステップ③インプラント1次手術(インプラント埋入)
ステップ④(1次手術から2〜8ヶ月)インプラント2次手術(仮の土台を装着する)
ステップ⑤型取り
ステップ⑥上部構造セット
これをまとめると手術回数は抜歯を含めて3回以上治療期間は半年から1年を必要としていました。それからインプラント治療は目覚ましく進歩し、色々な研究などから治療期間の短縮と身体への侵襲をかなり減らすことができるようになりました。
条件が良い場合に限りますが、抜歯即時インプラント治療では、手術回数は抜歯を含めて1回。治療期間も3〜4ヶ月と従来に比べ患者様の身体に圧倒的に優しく治療を行うことが可能になりました。
それでは、当院で行なった抜歯即時インプラント(臼歯部症例)の一例をご紹介いたします。
こちらは、初診時に残根状態(歯根部のみ残存)している状態で更に歯根周囲には重度の感染所見があり、抜歯の適応であると診断しました。
患者様は、抜歯後の欠損補綴処置としてインプラント治療を希望されました。
上の写真は、抜歯した状態。下の写真は抜歯直後にインプラントを埋入した状態。
抜歯し、インプラントを埋入し、ヒーリングアバットメント(仮の土台)を装着した状態
今回の抜歯即時インプラントでは、切開をしていないので、出血は通常の抜歯をした時と同じ程度でした。
術後は、大きな痛みや腫れはありませんでした。
抜歯をして直後にインプラントを埋入してから約3ヶ月後に上部構造の型取りをしました。
こちらが、上部構造装着時の口腔内写真とレントゲン写真です。
周囲の歯と区別がつかないぐらいの仕上がりです。
補綴物はセラミック(ジルコニア)で作製しました。日本で著名な技工所に依頼し作製しているので仕上がりがとても良くなります。
治療期間は4ヶ月 費用約45万円
まとめ
①抜歯即時インプラントは、すべての症例に適応できるわけではありませんが、条件が揃えば、非常に患者さんに対するメリットは大きくなります。
②難易度は高いため、インプラントをしている医院すべてが行える治療ではありません。
インプラントに関してご興味のある方は、当院までご相談ください。