- 2024.12.09
日本口腔インプラント学会第42回九州支部学術大会に出席
皆様、こんにちは。
まこと歯科矯正歯科の院長を務めております木村誠と申します。
12月7日(土)・8日(日)に鹿児島県で開催された「第42回九州支部学術大会」と、その後東京で行われたインプラント講習会に参加してまいりましたので、学びの内容をご報告いたします。
まず、7日(土)は学術大会の一環である専門医教育講座に参加し、「ライフステージを考慮したインプラント治療」に関する講演を拝聴しました。患者様の年代やライフステージに応じて適切な治療法を選択する重要性について深く学びました。高齢の患者様への配慮や若年層の長期的なメンテナンス計画など、さまざまな視点から治療のアプローチ方法が示され、当院での治療方針をさらに改善する多くの示唆を得ました。この学びを今後の診療に活かし、患者様の生活に寄り添ったインプラント治療を提供していきたいと感じました。
その後、鹿児島空港から東京へ移動し、8日(日)にはインプラントに関する講習会に参加しました。講習会では「上顎洞への骨造成」をテーマに、耳鼻咽喉科の専門医の先生や、この分野での日本の第一人者の先生から、最新の知識と技術を学びました。講義では、上顎洞の解剖学的構造とその生理的な特性について詳しい説明があり、治療計画を立てる上での重要な知識を再確認しました。特に、シュナイダー膜の扱いに関する指導は非常に実践的で、安全性を高めるための技術や注意点が示されました。
また、上顎洞手術の際における抗菌剤の適切な投与方法についても議論されました。これにより感染リスクを抑えるだけでなく、患者様の術後の回復を促進するための具体的なアプローチを学びました。さらに、シュナイダー膜の穿孔が発生した場合の対処法についても、複数のケーススタディを通じて実践的な解決策を学ぶことができました。この部分は特に印象的で、トラブル時の冷静な対応の重要性を改めて感じました。
最後に、骨造成法についての解説があり、安全性の高い方法を用いて骨の適切な量と質を確保する技術を学びました。特に上顎洞における骨造成は、多くの患者様にとって術後の安定性に直結するため、より精度の高い技術の重要性を再認識しました。
これらの学びを日々の診療に取り入れることで、患者様にさらに安心して治療を受けていただけるよう、今後も努力を続けてまいります。