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  • 2024.07.14

安心・安全の矯正歯科治療④(様々な年代の方に対応)

安心・安全の矯正歯科治療④(様々な年代の方に対応)

皆様こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、安心・安全な矯正治療シリーズの第4弾として、様々な年代の方への対応についてお伝えします。

なんとなく、矯正治療は、子供や10代の人がするものであると思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

しかし実際は、当院の事例で言いますと、60代の患者様も全顎的な矯正治療をされる方もいらっしゃいます。部分的な矯正治療(矯正的歯牙挺出)を含めると80代の患者様もいらっしゃいます。

コロナ以降矯正歯科治療を希望される方の増加に伴い、様々な年代の方に対して治療をしております。

矯正歯科治療を行うにあたり、年齢は基本的に関係ありません。

①3歳〜12歳(1期治療、小児矯正)

治療前。前歯の一部が反対咬合を認めます。

治療後 前歯の反対咬合が改善されていることがわかります。

1期治療(小児矯正)では、成長を利用した矯正治療を行うことで、2期治療(大人の矯正治療)で抜歯を回避できたり、上手くいくと2期治療が必要なくなることもあります。しかし多くの症例は、2期治療(大人の矯正治療)にスムーズに移行できるようにする意味合いが強いです。また反対咬合、交叉咬合の患者様は、なるべく早くから治療を開始した方が良いと言われております。

小児期における1期治療(小児矯正)は、他の年代とは違い、唯一成長を利用した矯正治療ができるというところです。これは、非常に有益なことです。

また1期治療(小児矯正)では、歯列が完全に整わないことも多いため、当院のように2期治療が必要になっても、対応できる歯科医療機関で治療する方が良いと考えます。

②.10代

10代は、まだ成長期の患者様も多いので、治療開始期や抜歯部位(抜歯矯正)などを慎重に検討する必要があります。

またこの時期の患者様は、虫歯や歯肉炎になることも多いため、矯正治療中、治療後にそれらの治療が必要にならないように、管理していく必要があります。

③.20代

治療前

治療後

20代は、成長も収束することや、歯の形態も保持されているため、矯正治療をするには適した年代であると思います。歯列を整えておくことで、今後何らかの問題がお口の中に出ても、最小限の治療介入で済みます。

④.30代

治療前。

この年代の方は、修復されている歯もあるため、矯正治療後、被せ物のやり直しをする必要があります。そうすること咬合が安定し、矯正治療後の後戻りを少なくすることに繋がります。

⑤.40代

矯正治療前。軽度の叢生歯列(ガタガタ)であることがわかります。

矯正治療前上顎。

矯正治療前下顎

矯正治療後正面。

矯正治療後上顎。

矯正治療後下顎。

この年代の患者様は、なるべく目立たない矯正治療装置を希望されることも多く、上記の症例のように軽度の歯列不正であれば、マウスピース型(インビザライン)が最適の治療装置となります。

抜歯が必要な症例で、目立ちにくい装置を希望される場合は、舌側矯正治療もしておりますので、お気軽にご相談下さい。

⑥.50代

矯正治療前。

矯正治療後。この症例では、矯正治療期間中に臼歯部(奥歯)にインプラント治療を行なっております。

歯の欠損がなく、歯の形態が整っている場合は、他の年代の方と同じように通常の矯正治療のみで対応できます。

しかしこの年代では、欠損歯があることもあります。奥歯を複数欠損されている場合、矯正治療を行うにあたり、欠損部にインプラント治療が必要になります。入れ歯では、なかなか改善が難しくなります。

矯正治療を行い、折角獲得した正常な歯列も奥歯がしっかりとサポートできる状態にないとすぐに悪くなってしまうため、総合的な治療が必要になります。

⑦.60代

矯正治療前。

矯正治療後。

60代以降の患者様の場合、欠損歯があったり、歯の形態が損なわれていることも多いため、矯正治療のほかにインプラント治療や補綴治療(被せ物)が必要になります。より総合的な治療が必要になります。

矯正治療は、年齢に関係なく行うことができます。矯正の開始時期は基本的に歯ならびに関して気になった時に、すぐ始めるのがベストです。

それは、年齢を重ねるごとに歯や歯茎に問題を生じることが多いため、矯正治療だけでは解決できなくなるためです。

歯列を整えておくと、虫歯や歯周病、さらには歯が欠損し、インプラント治療が必要になっても、最小限の治療介入で済みます。

逆に不正咬合のまま、年齢を重ねていった場合、何らかの問題を発症した時に対応に苦慮することも多く、実質キチンとした治療を受けることができなくなることも多々あります。

歯列不正を有する方で、矯正治療を受けない方は、そのリスクを容認し、正常な歯並びの方よりも予防を徹底的に取り組む必要があります。

当院は様々な年代の患者様に対する矯正治療を行なっておりますので、歯列不正を気にされている方は当院までお気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。