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  • 2024.07.03

口元をより美しく(ホワイトニング、ガムピーリング)

口元をより美しく(ホワイトニング、ガムピーリング)

皆様こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、ホワイトニングとガムピーリングについて説明致します。

まず最初にホワイトニングとガムピーリングがどのようなものかについて症例をお見せしながら説明致します。

ホワイトニング(オフィス、ホーム)

ホワイトニング前

ホワイトニング後

ホワイトニングとは、薬液を歯に塗布し歯の内側から白くすることです。天然歯で、神経(歯髄)がある歯が対象です。被せ物や詰め物は白くなりません。また神経がない歯は、別の方法でホワイトニングする必要があります。

ガムピーリング

ガムピーリング前

ガムピーリング後

ガムピーリングとは、歯茎(歯肉)がメラニン色素沈着により黒く変色している状態に対して、薬液塗布やレーザーなどでその変色を除去することを指します。

ホワイトニング、ガムピーリングともに口元がパッと明るくなり、人の印象を良くする効果があります。昨今の美に対する意識の向上から当院でも需要が増えております。

それでは、ここからホワイトニングとガムピーリングについて詳しく説明致します。なおホワイトニングに関しては、お伝えする内容が多いため、今回は、ホワイトニングを歯科医療機関で行なった方がよい理由を説明致します。

ホワイトニングを始める前にまずお口の中が健康である必要があります。

❶虫歯がある状態でホワイトニングをしてしまうと起こりうること

ホワイトニングの副反応の一つとして、知覚過敏の症状が出ることがあります。つまり冷たいものを口に入れた時にしみる症状が出るということです。もし虫歯がある状態で、ホワイトニングをしてしまうと最悪歯髄炎を引き起こし、神経をとらないといけなくなる可能性もあります。

❷歯の表面に着色があったり、歯周病がある状態でホワイトニングをしてしまうと起こりうること

ホワイトニングは、歯の内部の色素を除去する方法です。もし歯の表面にお茶やタバコのヤニなどのステイン(着色)があるとホワイトニング剤の歯の内部への浸透を阻害する可能性があるため、歯の色がまばらになってしまう可能性があります。

ホームホワイトニングという、家庭で行なって頂くホワイトニングは、マウスピースに薬液を入れて装着してもらう必要があります。歯茎が腫れた状態でホワイトニングをすると薬液により歯茎の炎症を惹起する可能性もあるためしっかりと歯肉炎や歯周病はしっかりと治しておく必要があります。

❸知覚過敏がある状態でホワイトニングをしてしまうと起こりうること

歯茎下がり(歯肉退縮)やくさび状欠損(歯の根元がかけている)などにより知覚過敏が強い状態でホワイトニングをするとその症状が強くなることがあります。症状が緩和してからホワイトニングを開始するか非常に強い症状がある方はホワイトニングの非適応症であることもあるため、歯科医療機関でしっかりと診査してから開始する方が安心です。

ホワイトニングの効果の確実性

上記の写真は、オフィスホワイトニング用のホワイトニング剤。高濃度で効果が早いのが特徴。

歯科医院で使用されるホワイトニング剤は、家庭用のものよりも高濃度であり、そのためより短時間で確実な効果が得られます。歯科医師の指導の下で行うため、効果の持続期間も長くなります。

患者様一人一人の歯の状態に合わせた最適なホワイトニング方法を提案します。例えば、歯の質や色の状態、敏感さなどを考慮して、最適な治療プランを作成します。

ホワイトニング中や後に何らかの問題が生じた場合、すぐに専門的な対応を受けることができます。これにより、ホワイトニングによる副作用や不快感を最小限に抑えることができます。

神経がない歯のホワイトニング

矢印の歯は、神経がない歯です。神経を失うとこのように変色することがあります。神経をとった歯でも歯質が十分ある場合は、ウォーキングブリーチ法というホワイトニングの方法で歯を白くすることができます。

治療前変色していた歯は、隣の下の前歯と同じくらいの白さになりました。

患者様ご自身で神経のあるなしを見分けるのは、難しく、歯科医療機関でなければ、ホワイトニングをしてもこれほどの効果は得られません。

このように歯科医療機関で行うホワイトニングは、安心安全でしかも確実な効果が得られる可能性が高くなります。

次にガムピーリングを説明致します。

ガムピーリング(歯肉ブリーチング)は、歯肉のメラニン色素沈着を除去し、より明るく健康的な歯肉を取り戻すための治療法です。以下に、一般的なガムピーリングの方法について説明します。

ガムピーリングの方法

  1. レーザー治療
    • 概要:レーザーを使用して、メラニン色素を除去します。レーザーの光が歯肉の表面に当たり、色素沈着を効果的に破壊します。
    • 手順:治療部分に局所麻酔を施した後、レーザーを使用して色素沈着部分を処理します。治療後、歯肉は新しい健康な組織が再生するまで回復期間を必要とします。
    • メリット:精度が高く、出血が少ない。回復期間が短い。
    • デメリット:高額な治療費がかかることがある。
  2. 化学ピーリング
    • 概要:特定の化学薬品を使用して、歯肉の表面層を剥離し、メラニン色素を取り除きます。
    • 手順:歯科医師が酸性の薬品を歯肉に塗布し、一定時間放置します。その後、薬品を洗い流し、新しい組織が再生するまで回復期間を待ちます。
    • メリット:比較的低コストで実施できる。
    • デメリット:施術後の歯肉の敏感さや炎症が発生する可能性がある。
  3. 外科的切除
    • 概要:メラニン色素が含まれる歯肉の表層を物理的に除去します。
    • 手順:局所麻酔を施した後、メスを使って歯肉の表層を慎重に切除します。その後、縫合し、新しい組織が再生するのを待ちます。
    • メリット:効果が持続する。
    • デメリット:侵襲性が高く、回復期間が長くなる可能性がある。

治療後のケア

  • 口腔ケアの徹底:治療後は適切な口腔ケアを行い、感染を防ぐことが重要です。
  • 食事に注意:辛いものや酸性の食べ物・飲み物を避け、歯肉が回復するまで優しい食事を心掛ける。
  • 定期的なチェックアップ:歯科医師による定期的なチェックアップを受け、歯肉の状態を確認することが推奨されます。

参考文献

  1. “Whitening | American Dental Association” – ADA
  2. “Complete Teeth Whitening Guide: Best Treatments, Risks, and Costs” – Dentaly.org
  3. “Teeth Whitening: Types, Costs, and Recommendations” – NewMouth

当院では、化学的ピーリングと外科的切除が対応可能です。

最後に歯肉にメラニン色素が沈着する原因は複数あります。以下に主な原因を示します。

主な原因

  1. 遺伝的要因
    • メラニン色素の沈着は遺伝的な影響を受けることが多いです。特にアフリカ系やアジア系の人々は、遺伝的にメラニン色素が多く、歯肉が黒っぽくなる傾向があります​ ​。
  2. ホルモンの影響
    • 妊娠や思春期、ホルモン治療などでホルモンバランスが変わると、メラニンの生成が増加し、歯肉に色素が沈着することがあります​ ​。
  3. タバコの喫煙
    • 喫煙はメラニン色素の生成を刺激し、歯肉の色素沈着を引き起こすことが知られています。これは「スモーカーズメラニン」としても知られています​ 。
  4. 薬物の影響
    • 一部の薬物(例えば、抗マラリア薬や抗生物質)は、メラニンの生成を増加させる可能性があります。その結果、歯肉や他の口腔粘膜に色素沈着が見られることがあります​ 。
  5. 慢性的な炎症
    • 歯肉炎や歯周病などの慢性的な炎症がメラニンの生成を刺激し、色素沈着を引き起こすことがあります。

これらの原因により、歯肉にメラニン色素が沈着し、見た目に影響を与えることがあります。対策や治療については、歯科医師に相談することが重要です。

ホワイトニングやガムピーリングを行うことで、口元はグッと明るくなり、笑顔になった時の雰囲気が良くなります。またそれにより自身を持てるようにもなるため、周りの方に好印象を与えることができるようになります。

当院では、各種ホワイトニングとピーリングを行っておりますので、気になる方は当院までお気軽にお問い合わせ下さい。