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  • 2025.02.24

歯がほとんどなく、食事を摂るのにお困りの方へ

歯がほとんどなく、食事を摂るのにお困りの方へ

皆様こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、「歯がほとんどなく、食事を摂るのにお困りの方へ」と題して、歯が多数欠損しており、食事が取れない、人前で話すときに口元が気になってしょうがないなどお口のトラブルやコンプレックスを抱えていらっしゃる患者様に対するインプラントを用いたボーンアンカードブリッジという方法をご紹介致します。

目次

  1. はじめに
     ・入れ歯による違和感や痛みで悩む方への新たな治療選択

  2. 患者様の現状と課題
     ・「殆ど歯がない」または「大きな入れ歯」の問題点
     ・入れ歯がもたらす不快感と生活への影響

  3. 固定式インプラントとは?
     ・基本的な概念と治療の概要
     ・可撤式との違いとそのメリット

  4. 固定式インプラントのメリット
     ・自然な見た目と高い安定性
     ・快適な噛み心地と生活の質の向上
     ・長期的な治療効果とメンテナンスのポイント

  5. 治療プロセスの詳細
     ・診断から治療計画の立案
     ・手術の流れと術後ケア
     ・治療期間と通院スケジュール

  6. 費用と保険適用について
     ・治療費用の内訳と支払いプラン
     ・保険適用の可能性や注意点

  7. よくある質問 (FAQ)
     ・手術のリスクと安全性について
     ・治療後のメンテナンスや再治療の可能性

  8. まとめと次のステップ
     ・固定式インプラントで実現する新たな笑顔
     ・ご相談・ご予約のご案内

1.はじめに

入れ歯による違和感や痛みでお悩みの方へ、新たな治療の選択肢をご提案します。

多数の歯を失い、食事を楽しむことが難しい方や、入れ歯の大きさによる違和感に悩まれている方にとって、日常生活の質は大きく左右されます。また、口元の見た目にコンプレックスを感じ、自信を持てないという方も少なくありません。

こうしたお悩みを抱える方に向けて、インプラントを活用したボーンアンカードブリッジという治療法があります。この方法は、従来の入れ歯とは異なり、顎の骨にしっかりと固定することで、安定感のある噛み心地を実現し、見た目の自然さも向上させることができます。

「しっかり噛める喜びを取り戻したい」「入れ歯の違和感から解放されたい」――そんな願いを叶える、新しい選択肢として、ボーンアンカードブリッジをご紹介します。

2.患者様の現状と課題

「ほとんど歯がない」または「大きな入れ歯」の問題点

多数の歯を失い、ほとんど歯が残っていない場合や、大きな入れ歯を使用している場合、以下のような問題が生じます。

  1. 噛む力の低下と食事の制限
    入れ歯は天然歯と比べて噛む力が大きく低下し(約30~40%程度)、硬い食べ物や繊維質の多い食べ物(肉、野菜、ナッツ類など)を十分に噛むことが難しくなります。これにより、栄養バランスが崩れ、健康状態の悪化を招く可能性があります。

  2. 顎の骨の萎縮
    歯が失われると、その部分の顎の骨が次第に痩せていきます。特に総入れ歯の場合、入れ歯の支えが弱くなり、さらにフィット感が悪化するという悪循環に陥ります。顎の骨が痩せることで、顔の輪郭が変わり、老けた印象を与えることもあります。

  3. 入れ歯の不安定さと発音への影響
    大きな入れ歯は食事中や会話中にずれやすく、「うまく話せない」「発音が不明瞭になる」といった問題を引き起こします。特に、入れ歯が動くことで「サ行」や「タ行」の発音がしづらくなり、コミュニケーションに支障をきたすこともあります。


入れ歯がもたらす不快感と生活への影響

① 認知症リスクの上昇

多数歯の欠損は、認知症のリスクを高める可能性があることが研究で示されています。
例えば、2017年に発表された日本老年歯科医学会の研究によると、歯の本数が少ない高齢者は認知症の発症リスクが約1.9倍に上昇することが報告されています(参考: Nishihara et al., Journal of Prosthodontic Research, 2017)。これは、咀嚼刺激が脳の血流を促し、認知機能を維持する役割を果たしているためです。

② 咀嚼機能の低下による内臓への負担

噛む力が低下すると、食べ物を十分にすり潰せないまま飲み込むことが多くなります。その結果、胃や腸への負担が大きくなり、消化不良や栄養吸収の低下を引き起こすことが知られています。
さらに、2021年の研究(参考: Kikutani et al., Clinical Interventions in Aging)では、咀嚼機能の低下が糖尿病や心血管疾患のリスクを増加させる可能性も示唆されています。

③ 生活の質(QOL)の低下

入れ歯の違和感や痛み、ズレによるストレスは、食事だけでなく日常生活全体の質にも大きく影響します。「人前で話すのが恥ずかしい」「好きなものを自由に食べられない」といった心理的な負担が積み重なり、外出や社会活動を控えるようになることもあります。


このように、多数の歯を失うことや大きな入れ歯を使用することで、単なる咀嚼の問題だけでなく、認知症リスクの上昇や全身の健康状態の悪化を招く可能性があるのです。こうした問題を根本から解決するために、インプラントを活用したボーンアンカードブリッジという新しい治療法が注目されています。

3.固定式インプラントとは?

基本的な概念と治療の概要

固定式インプラントとは、顎の骨に埋め込んだインプラント(人工歯根)を支えにして、取り外しの必要がない固定式の人工歯(ブリッジ)を装着する治療法です。これは従来の入れ歯とは異なり、天然歯に近い噛み心地と安定感を提供します。

治療の流れとしては、まず顎の骨に数本のインプラントを埋め込み、それらを土台として人工歯(ブリッジ)を固定します。この方法の中でも、特にボーンアンカードブリッジは、少ない本数のインプラントで広範囲の人工歯を支えることができるため、顎の骨が痩せている方でも適応できるケースが多いのが特徴です。

固定式インプラントは、以下のような方に特に適しています:
入れ歯の違和感やズレに悩んでいる方
しっかり噛める歯を取り戻したい方
見た目が自然で、審美性を重視したい方
日常的な取り外しの手間をなくしたい方


可撤式(取り外し式)との違いとそのメリット

可撤式(取り外し式)インプラントとは?

可撤式インプラントとは、インプラントを支えにしながらも、入れ歯部分を取り外しできるタイプの治療法です。通常、「インプラントオーバーデンチャー」と呼ばれ、インプラントに装着する特別なアタッチメントを使用して、入れ歯を固定します。取り外しが可能なため、清掃しやすいという利点があります。

固定式との主な違いとメリット

比較項目 固定式インプラント 可撤式(取り外し式)インプラント
安定性 高く、ズレない ある程度の安定感はあるが、動くこともある
噛む力 天然歯に近く、硬いものも噛める 取り外し式のため、噛む力はやや弱い
違和感 入れ歯のような違和感が少ない 入れ歯の厚みがあるため違和感が残ることがある
見た目 自然で審美性が高い 入れ歯部分があるため、やや審美性に劣る
お手入れ 通常の歯磨きでケア可能 取り外して洗浄が必要
装着の手間 取り外し不要 1日2回の取り外しと洗浄が必要
治療費 比較的高め 固定式よりは費用が抑えられる

固定式インプラントのメリット

ズレる心配がなく、しっかりと噛める
 → 硬いものや粘着性のある食べ物でもしっかり噛むことができるため、食事の満足度が向上します。

装着の手間がなく、日常のケアが楽
 → 可撤式のように取り外して洗浄する必要がなく、通常の歯と同じように歯磨きでケアできます。

審美性が高く、自然な見た目
 → 口元が自然に見え、話しているときや笑ったときにも違和感がありません。

顎の骨が痩せにくい
 → インプラントが直接骨に固定されるため、顎の骨の吸収(痩せること)を防ぐ効果が期待できます。

4.固定式インプラントのメリット

固定式インプラントは、従来の入れ歯や取り外し式のインプラントに比べ、機能性や快適性の面で多くの利点があります。ここでは、固定式インプラントの3つの主なメリットについて詳しく説明します。


① 自然な見た目と高い安定性

✅ 自然な見た目を実現

固定式インプラントは、天然歯に近いデザインと素材で作られており、見た目が非常に自然です。特にセラミック製の人工歯(ブリッジ)を使用することで、歯の透明感や質感が本物の歯に近いため、口元の審美性が大幅に向上します。

また、歯茎と人工歯の間に隙間ができにくいため、笑ったときや話すときにも違和感が少なく、入れ歯のような「作り物感」がありません。

✅ 高い安定性でズレやガタつきがない

固定式インプラントは、顎の骨にしっかりと埋め込んだインプラント(人工歯根)を支えにしているため、装着時のズレやガタつきがなく、安定感が非常に高いのが特徴です。

従来の入れ歯では、食事や会話中に外れたり、ズレたりすることがありますが、固定式インプラントでは骨にしっかり固定されているため、そのような不快感がありません。

特に、ボーンアンカードブリッジのような治療法では、少ない本数のインプラントでしっかりと支えることができ、強固な安定性を確保できます。


② 快適な噛み心地と生活の質(QOL)の向上

✅ 天然歯に近い噛み心地

固定式インプラントは、天然歯と同じように顎の骨でしっかりと支えられているため、噛む力が自然に伝わります。

一般的な入れ歯では、噛む力が天然歯の30~40%程度にまで低下すると言われていますが、固定式インプラントなら80~90%程度の噛む力を回復できます(参考: The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants)。

これにより、硬い食べ物や繊維質の多い食材(肉・野菜・ナッツ類など)もしっかり噛めるようになります。

✅ 健康的な食生活が可能に

噛む力が回復することで、食事の選択肢が広がり、栄養バランスの良い食生活を取り戻せることも大きなメリットです。

例えば、入れ歯を使用していると「柔らかいものしか食べられない」といった制限が出ることがありますが、固定式インプラントなら食べたいものを自由に楽しむことができます。

さらに、しっかり噛むことで消化を助け、胃腸への負担を軽減する効果も期待できます。

✅ 話しやすさの向上

入れ歯は、発音時にズレたり動いたりすることがあり、特に「サ行」や「タ行」が発音しにくいという問題があります。しかし、固定式インプラントではしっかり固定されているため、滑舌が改善し、会話がスムーズになるという利点があります。

これにより、人前で話すことへのストレスが減り、自信を持って会話を楽しめるようになります。


③ 長期的な治療効果とメンテナンスのポイント

✅ 長期的な耐久性が期待できる

固定式インプラントは、適切なメンテナンスを行うことで、10年以上、場合によっては20年以上の長期使用が可能です。これは、一般的な入れ歯に比べても、圧倒的に長い耐久性を誇ります。

インプラント自体は、チタン製で非常に丈夫なため、適切なケアを行えば長期的に機能することもあります。

✅ 顎の骨の健康を維持できる

入れ歯の場合、歯を失った部分の骨が次第に吸収され、顎が痩せてしまうことがあります。しかし、固定式インプラントは骨に直接刺激を与えるため、顎の骨の吸収を防ぎ、骨の健康を維持する効果が期待できます。

このため、将来的にも顔の輪郭を維持しやすく、老け顔を防ぐメリットがあります。

✅ メンテナンスのポイント

固定式インプラントを長持ちさせるためには、日常的なケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。

🔹 日常のお手入れ

  • 通常の歯と同じように歯磨きが可能

  • デンタルフロスや歯間ブラシを使用して清掃

  • 抗菌性の高い洗口液を活用するのも効果的

🔹 歯科医院での定期メンテナンス(4ヶ月〜半年に1回が目安)

  • 歯石やプラークの除去(専用の器具を使ってクリーニング)
  • 噛み合わせのチェック(人工歯の摩耗やズレを確認)
  • インプラント周囲炎の予防(歯茎の状態をチェックし、炎症の兆候がないか確認)

定期的なメンテナンスを受けることで、インプラントの寿命をさらに延ばすことができます。

5.治療プロセスの詳細

固定式インプラントの治療は、診断・治療計画の立案から手術、術後ケア、そしてメンテナンスに至るまで、いくつかの重要なステップを経て進められます。ここでは、治療の各段階について詳しく説明します。


① 診断から治療計画の立案

✅ 初診とカウンセリング

まずは、歯科医院でのカウンセリングを行い、患者様の口腔内の状態やお悩みを詳しく伺います。

🔹 主な確認事項

  • 現在の歯や歯茎の状態(歯の欠損数・歯周病の有無)
  • 顎の骨の状態(骨量・骨密度)
  • 噛み合わせ・咀嚼機能のチェック
  • 全身の健康状態(糖尿病・高血圧などの既往歴の確認)

この段階で、固定式インプラントが適応できるかどうかを判断します。

✅ 精密検査(CT・レントゲン・口腔内スキャン)

カウンセリング後、詳細な診断のために精密検査を行います。

🔹 主な検査内容

  • CTスキャン(3D画像)顎の骨の厚みや神経・血管の位置を確認

  • レントゲン撮影骨の吸収具合や残存歯の状態を把握
  • 口腔内スキャン(デジタル印象採得)咬み合わせや歯並びの詳細なデータを取得

これらの検査結果をもとに、最適なインプラントの本数・埋入位置・治療方法を決定します。

✅ 治療計画の立案と説明

精密検査の結果をもとに、患者様に最適な治療プランを立案し、具体的な治療の流れやスケジュールを説明します。

🔹 治療計画のポイント

  • 使用するインプラントの種類・本数
  • 手術の方法(即時負荷 or 段階的治療)
  • 治療期間・通院回数の目安
  • 術後のケア方法と注意点
  • 治療費の詳細と支払い方法

患者様が納得された上で、治療を進めていきます。


② 手術の流れと術後ケア

✅ 手術前の準備

手術前には、口腔内の環境を整えるための準備が必要です。

🔹 事前処置(必要な場合)

  • 残存歯の抜歯(必要に応じて)
  • 歯周病治療・虫歯治療
  • 顎の骨が足りない場合の骨造成(GBR・サイナスリフトなど)

✅ インプラント埋入手術(1回法 or 2回法)

固定式インプラントの手術には1回法2回法の2種類があります。

🔹 1回法(即時負荷インプラント)

  • 手術当日にインプラントを埋め込み、その日のうちに仮歯を装着
  • 治療期間が短く、早く噛めるようになる
  • 主にボーンアンカードブリッジやAll-on-4で採用

🔹 2回法(従来型インプラント)

  • 1回目の手術でインプラントを埋め込み、歯茎を縫合(約3~6ヶ月の治癒期間)
  • 2回目の手術でインプラントの頭出しを行い、人工歯を装着
  • 顎の骨が弱い方や慎重に治療を進める場合に適用

✅ 手術の流れ

  1. 局所麻酔または静脈内鎮静法を使用し、痛みを抑える
  2. 歯茎を切開し、顎の骨にインプラントを埋め込む
  3. 1回法の場合は仮歯を装着、2回法の場合は歯茎を縫合
  4. 手術後の腫れや痛みを軽減するため、必要に応じて薬を処方

✅ 術後ケアと注意点

🔹 手術当日~1週間

  • 激しい運動・長時間の入浴・飲酒は避ける
  • 腫れや痛みがある場合は、鎮痛剤などで対応
  • 指示された抗生剤・鎮痛剤を服用

🔹 術後1週間~1ヶ月

  • 強く噛む食事(硬いもの・粘着性のあるもの)は避ける
  • 歯磨きはやさしく行い、洗口液で清潔を保つ

🔹 術後3~6ヶ月(インプラントと骨の結合期間)

  • 定期的な通院で経過観察
  • 骨とインプラントがしっかり結合するのを待つ

③ 治療期間と通院スケジュール

治療期間は治療方法や骨の状態によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

✅ 治療期間の目安

治療法 治療期間 通院回数
1回法(即時負荷) 約6~12ヶ月 5~10回
2回法(通常のインプラント) 約12~24ヶ月 10~15回
骨造成が必要な場合 1年半~3年 10回以上

✅ 通院スケジュールの詳細

  1. 初診資料どり、カウンセリング
  2. 精密検査
  3.  診断・治療計画の説明
  4. 手術 → インプラント埋入(1回法 or 2回法)
  5. 経過観察・仮歯調整 → 噛み合わせチェック・仮歯調整
  6. 最終的な人工歯の装着
  7. 定期メンテナンス(4ヶ月ごとに通院)

6.費用と保険適用について

固定式インプラントは、入れ歯やブリッジと比べて高額な治療となることが一般的ですが、その分快適性・機能性・耐久性に優れています。ここでは、治療費の内訳、支払いプラン、保険適用の可能性について詳しく解説します。


① 治療費用の内訳と支払いプラン

✅ 治療費の内訳

固定式インプラントの治療費は、使用するインプラントの本数や種類、必要な追加治療によって異なります。以下に、一般的な治療費の内訳を示します。

項目 費用の目安 説明
初診・カウンセリング 無料~4,000円 診察・治療相談・費用説明
精密検査(CT・レントゲン・口腔内スキャン) 27,500~220,000円 顎の骨の状態や歯並びを確認
インプラント手術(1本あたり) 200,000~円 インプラント体の埋入・手術費用
アバットメント(連結部品) 50,000~円 インプラントと人工歯をつなぐパーツ
人工歯(セラミック・ジルコニアなど) 100,000~円/本 自然な見た目の人工歯
ボーンアンカードブリッジ(4~6本のインプラント使用) 2,500,000~4,000,000円 片顎治療の場合の費用目安
骨造成(GBR・サイナスリフト等) 50,000~250,000円 骨が不足している場合の追加治療
メンテナンス費用(定期検診) 4,000~10,000円/回 インプラントのクリーニング・調整

※費用(税別)はあくまで目安となります。

✅ 支払いプラン

固定式インプラントは高額な治療になるため、多くの歯科医院では分割払いや医療ローンを利用できるようになっています。

🔹 主な支払い方法

  1. 一括払い(現金・クレジットカード)
  2. 分割払い(現金・クレジットカード)→インプラント1次手術時から最終補綴装着日までに分割して支払って頂きます。
  3. 医療ローン(低金利の分割払いが可能)

例:デンタルローンの分割支払いシミュレーション

  • 治療費 3,500,000円(ボーンアンカードブリッジ)
  • 分割60回払い(5年)/金利3.9%
  • 月々の支払い:約64,300円

支払いプランを事前に相談し、無理のない範囲で計画を立てることが重要です。


② 保険適用の可能性や注意点

✅ 固定式インプラントは基本的に自費診療(保険適用外)

現在、固定式インプラント治療は基本的に健康保険適用外(自由診療)となっています。そのため、費用は全額自己負担となります。

✅ 例外的に保険が適用されるケース

一部の特定の条件を満たす場合には、インプラント治療が保険適用になることがあります。

🔹 保険適用が認められるケース(2024年時点)

  1. 先天性疾患や外傷による歯の欠損
     例:事故や病気で顎の骨を失った場合、先天的に歯が欠損している場合
  2. 口腔がん・腫瘍の切除後の再建治療
  3. 重度の顎骨異常(骨移植を伴う大規模な再建)

通常の加齢による歯の喪失や虫歯・歯周病による欠損では保険適用されません。

✅ 医療費控除の活用(税金の還付)

インプラント治療は「医療費控除」の対象となるため、確定申告をすることで税金の還付を受けられます。

🔹 医療費控除のポイント

  • 年間の医療費が10万円を超える場合、一定額が所得税から控除される
  • 交通費(通院にかかった電車・バス代)も控除対象
  • デンタルローンを利用した場合も適用可

例:300万円のインプラント治療を受けた場合
所得が500万円の方なら、約15~20万円の税金還付が受けられる可能性があります。

✅ 高額療養費制度は適用されない

高額療養費制度は、健康保険が適用される治療にのみ適用されるため、固定式インプラントの治療には対象外となります。

7.よくある質問(FAQ)

固定式インプラントは、見た目や機能性に優れた治療法ですが、手術に対する不安や治療後のメンテナンスについて気になる方も多いでしょう。ここでは、**「手術のリスクと安全性」および「治療後のメンテナンスや再治療の可能性」**について詳しく解説します。


① 手術のリスクと安全性について

✅ インプラント手術の安全性

インプラント手術は世界中で広く実施されている信頼性の高い治療法であり、**成功率は約95~98%**と非常に高いことが報告されています(The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants)。

現在では、CTスキャンや3Dシミュレーション技術を活用した精密な診断が行われ、手術のリスクを最小限に抑えた治療計画が可能になっています。また、局所麻酔や静脈内鎮静法を併用することで、痛みやストレスを軽減しながら手術を受けることができます。

✅ 手術の主なリスクとその対策

インプラント手術は、他の外科手術と同様にリスクを伴いますが、事前の診断と適切な対応により、安全に治療を進めることが可能です。

リスク 説明 対策
感染症(インプラント周囲炎) 手術後に細菌感染すると、インプラント周囲の骨や歯茎が炎症を起こす 適切な口腔ケア・抗菌薬の服用・定期的な歯科検診
神経や血管の損傷 インプラント埋入時に神経や血管を損傷すると、しびれや内出血の可能性 CTスキャンを用いた正確な診断・経験豊富な歯科医師による手術
骨との結合不良(オッセオインテグレーション失敗) 骨とインプラントが十分に結合せず、インプラントが安定しない 骨の質が不足している場合は骨造成を実施・喫煙や糖尿病などのリスク因子を事前に管理
インプラントの破損や緩み 強い噛み合わせや事故などにより、インプラントが損傷することがある 噛み合わせの調整・歯ぎしりがある場合はナイトガードの使用

✅ 手術後の合併症の可能性と回避策

手術後に起こりうる軽度の合併症として、腫れ・痛み・内出血などがあります。

🔹 回避策

  • 手術後は 激しい運動・長時間の入浴・飲酒を控える
  • 指示された 抗生剤・鎮痛剤を適切に服用する
  • 清潔な口腔環境を保ち、適切な歯磨き・洗口を行う

ほとんどの症状は 数日~1週間程度で改善 し、重篤なトラブルになることは稀です。


② 治療後のメンテナンスや再治療の可能性

✅ インプラントのメンテナンスの重要性

固定式インプラントは天然歯と同じように定期的なメンテナンスが必要です。適切なケアを行うことで、10~20年以上使用することが可能とされています。

🔹 日常のお手入れ方法

  1. 通常の歯磨きと同じようにブラッシングを行う(柔らかめの歯ブラシ推奨)
  2. デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、インプラント周囲の汚れを除去
  3. 抗菌作用のある洗口液を併用し、細菌の増殖を抑える
  4. 硬いもの(氷・硬いナッツなど)の噛みすぎを避ける

🔹 定期的な歯科検診のポイント

  • 3~6ヶ月ごとに**歯科医院でのクリーニング(プロフェッショナルケア)**を受ける
  • 噛み合わせの調整を行い、過剰な負担を防ぐ
  • レントゲン検査でインプラント周囲の骨の状態をチェック

✅ 再治療が必要になるケース

インプラントは長期間使用できますが、以下のようなケースでは再治療が必要になることがあります。

🔹 再治療が必要になる主な原因

原因 説明 対策
インプラント周囲炎 歯周病に似た症状で、歯茎が炎症を起こし、最悪の場合インプラントが脱落する 正しい口腔ケア・定期検診で早期発見・早期治療
インプラントの破損・緩み 強い力がかかると、インプラントや人工歯が破損することがある 噛み合わせの調整・ナイトガードの装着
骨の吸収 長期間の使用で骨が痩せ、インプラントの安定性が低下 骨造成や再埋入手術を検討
人工歯(ブリッジ)の摩耗・破損 長年の使用でセラミックやジルコニアが摩耗することがある 必要に応じて人工歯部分のみ交換

✅ 再治療の方法と流れ

  1. 診断(レントゲン・CT撮影) → 問題の特定
  2. 治療計画の立案 → 骨の状態や感染の有無に応じたプランを作成
  3. 治療(インプラントの再埋入・骨造成・人工歯の交換など)
  4. 定期メンテナンスの強化

再治療が必要な場合も、早期に対応すれば負担を最小限に抑えることができます。

8.まとめと次のステップ

① 固定式インプラントで実現する新たな笑顔

固定式インプラントは、ただ歯を補うだけではなく、人生の質(QOL)を向上させる治療法です。

見た目が自然で、若々しい口元を取り戻せる
しっかり噛めるようになり、好きな食事を自由に楽しめる
ズレや違和感がないため、会話もスムーズになり、自信が持てる
適切なケアをすれば10年以上使用でき、長期的に快適な生活を実現できる

「人前で思いきり笑えない」「入れ歯の違和感が気になる」「食事をもっと楽しみたい」といった悩みをお持ちの方にとって、固定式インプラントは新しい人生の扉を開く治療となるでしょう。

新しい歯とともに、自然な笑顔を取り戻し、自信あふれる生活を送りませんか?


② ご相談・ご予約のご案内

固定式インプラントに興味をお持ちの方は、まずは無料カウンセリングや診断を受けてみることをおすすめします。

✅ ご相談はこんな方におすすめ

🔹 入れ歯のズレや違和感に悩んでいる方
🔹 食事の際にしっかり噛めず、不自由を感じている方
🔹 見た目の自然さを重視し、口元に自信を持ちたい方
🔹 固定式インプラントの治療費やスケジュールについて詳しく知りたい方

✅ ご予約の流れ

1️⃣ お問い合わせ・ご予約
 → お電話(092-692-2963)または当院ホームページのトップページにある初診予約・定期検診から受付可能

2️⃣ 無料カウンセリング(初回診察)
 → 現在のお悩みや治療への希望を伺い、治療の選択肢をご説明

3️⃣ 精密検査・治療計画のご提案
 → レントゲンやCT検査を行い、最適な治療方法と費用のご案内

4️⃣ 治療開始(スケジュール調整)
 → しっかりと計画を立て、安心して治療を進めていきます

✅ ご予約・お問い合わせ方法

📞 お電話でのお問い合わせ:092-692-2963
🌐 ウェブ予約フォーム:当院ホームページのトップページにある初診予約・定期検診から受付可能
所在地:福岡県福岡市東区香椎駅前2-12-54オリジンビル201

「固定式インプラントについて詳しく知りたい」「自分に合う治療法を相談したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。


 最後に

固定式インプラントは、単なる歯の治療ではなく、生活の質を向上させるための選択肢です。

🌟 「もう一度、自信を持って笑いたい」
🌟 「美味しい食事を楽しみたい」
🌟 「長期的に快適な歯を手に入れたい」

そんな願いを叶えるために、まずは一歩踏み出してみませんか?
私たちがあなたの笑顔と健康を全力でサポートいたします。