- 2023.11.06
歯をほとんど削らない接着性ブリッジ
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Before
治療前 下の前歯が欠損している
セラミック(ジルコニア)を隣の歯(歯を全く削らずに)の裏側に接着
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After
接着性ブリッジ装着後
患者 | 60代女性 こちらの患者様は、左下の前歯を歯周病が原因で抜歯になり、欠損している状態でした。 現在の歯科治療では、歯の欠損を生じた場合、インプラント治療が治療法として第1選択となります。しかしながら下の前歯は、両隣の歯との距離が少なく、インプラント治療が非適応症となることも珍しくありません。 この患者様もインプラントを埋入するスペースが足りないため、保険治療で固定式にする場合、両隣の綺麗な歯を大きく削る必要があります。ある研究論文では、歯の全周を削る場合、10回に1回程度の割合で、痛みなどにより神経を取ることになると報告されています。 今回は、歯を一切削らずに隣の犬歯の裏側から延長させるような接着性ブリッジにて対応しました。接着歯学の分野が発達した現在、セラミックを用いることで、最小限の治療介入で治療を終了することができる時代となっております。 |
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主訴・ニーズ | インプラント治療をしてほしい |
診断名・症状 | 入れ歯が合わない |
治療内容・治療費(自費診療) | 接着性セラミックブリッジ 220,000円 プロビジョナル(仮歯)22,000円 |
治療期間 | 1ヶ月 |
リスク・副作用 | セラミックの破損や脱離 |
皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。
今回は、下顎前歯の1歯欠損に対して、接着性ブリッジという方法で治療した症例です。
従来のブリッジは、欠損している歯の両隣の歯を大きく削って被せるため、非常に負担が大きい治療法でした。一方、接着性ブリッジは、ほとんど削らずに(全く削らないこともある)治療ができるため、昨今注目されている治療法です。主に前歯の欠損に対して応用されることが多く、今回のように下顎の前歯部の欠損には最適です。
削る必要がないため、麻酔も必要ありませんし、簡単た型取りだけで作ることができます。
当院では、歯の欠損が生じた場合、様々な治療法の中からなるべく低侵襲で長期的に長持する治療をしております。
前歯にトラブルが発生した場合は、当院までお気軽にご相談下さい。