- 2023.12.05
手術回数1回 身体に負担の少ない前歯のインプラント治療
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Before
治療前 正面
治療前
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After
治療後
治療後
患者 | 40代 女性 前医にて上顎両側中切歯(左右正面の歯)が保存不可と診断され,インプラント治療希望で当院に来院. 上顎右側中切歯は,歯肉縁上に歯質が欠損していたが,矯正的挺出により、保存が可能と判断した. 上顎左側中切歯は,残存歯質が少ないことに加え,歯根端切除術の既往もあったため、抜歯の適応と判断した. 骨幅が狭いことが、術前のCT診査にて確認できたため、従来であれば複数回の手術が必要であった。 しかし今回歯根の一部を保存することで,顎骨の吸収を抑えることができるルートメンブレンテクニックを採用. 抜歯と同時にインプラント埋入を行なったため,非常に低侵襲で治療を終えることができた。 手術後3ヶ月後には,上部構造(セラミック)を装着し,メインテナンスに移行した. |
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主訴・ニーズ | 主訴 上の正面の歯が両方とも(何度も)外れている ので,インプラント治療をしてほしい. |
抜歯部位 | 上顎左側中切歯 |
治療内容・治療費(自費診療) | 上顎左側中切歯(左の正面の歯) インプラント基本検査27,500円 インプラント基本料(上部構造を含む)385,000円 サージカルガイド55,000円 抜歯即時加算55,000円 プロビジョナル(仮歯)33,000円 上顎右側中切歯(右の正面の歯) 矯正的挺出55,000円+α ファイバーコア+プロビジョナル16,500 セラミック冠110,000円 上顎両側側切歯 プロビジョナル11,000円×2歯 セラミック冠110,000円×2歯 いずれも税込 |
治療費総額 | 総額979,000円(税込) |
治療期間 | インプラント手術後3ヶ月 |
リスク・副作用 | 手術後腫れや痛みなどが出ることがある。 インプラント本体,補綴物(セラミック等)が破損することがある. メンテナンスが悪いとインプラントおよび天然歯周囲に炎症を起こすことがある. |
前歯のインプラント治療は、見た目に直結するため、骨造成や粘膜移植などが必要になることが多く難易度が高い。また手術の回数は増え、治療期間が非常に長くなることが多い。
しかし今回採用したルートメンブレンテクニックという方法が適応できる場合は、抜歯を含めて外科処置の回数が1回で終わることができ、骨造成や粘膜移植をしなくてもすみます。
但しこの術式はすべての症例に適応できるとは限らず、またすべての歯科医院で対応できる術式ではありません。
もしインプラント治療が必要で、この方法をもっと詳しく知りたい方は、お気軽に当院までお問合せください。