インプラント・入れ歯

  • 2024.05.03

左側上下の奥歯のインプラント治療

  • Before

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療前 左側

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療前 上顎

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療前 下顎

  • After

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療後 左側

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療後 上顎

    左側上下の奥歯のインプラント治療

    治療後 下顎

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患者 60代男性
主訴・ニーズ 左下の奥歯にインプラントをして欲しい
診断名・症状 上顎左側第2小臼歯歯根破折 上顎左側第1大臼歯欠損 下顎左側第2小臼歯重度う蝕 下顎第1大臼歯欠損
抜歯部位 上顎左側第2小臼歯 上顎左側第2大臼歯 下顎左側第2小臼歯 下顎第2大臼歯
治療内容・治療費(自費診療) インプラント検査27,500円 サージカルガイド55,000円×2装置 GBR(骨造成)55,000円 サイナスリフト(クレスタルアプローチ)55,000円 プロビジョナル冠(治療用仮歯)33,000円×4歯分 インプラント385,000円×4本
治療費総額 1,919,500円(税込)
治療期間 1年半
来院頻度 月1〜2回程度
リスク・副作用 インプラント治療のリスクと副作用は以下の通りです: 手術リスク: 出血や感染 痛みや腫れ 組織の損傷 骨組織への影響: 骨の吸収や骨密度の低下 骨移植や骨再生が必要な場合がある インプラントに関連するリスク: インプラントの統合不全 インプラントの移動や緩み インプラント周囲炎や骨の損失 感覚や機能への影響: 周囲の組織や神経の損傷による感覚の変化 咬合や噛む機能の変化 審美的な問題: インプラント周囲の組織の変色や縮小 インプラントに関連する審美的な不満足感 全身的なリスク: 全身疾患の影響や悪化 インプラント治療に関連した全身的な合併症の可能性 費用や時間のリスク: 高額な治療費用 長期間の治療期間やリカバリー期間の必要性 これらのリスクや副作用は個人によって異なりますので、治療前に詳しく検討し、リスクとメリットをよく理解することが重要です。

皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、左の上下の奥歯にインプラント治療を行なった症例をご紹介致します。

患者様は60代の男性で、主訴は、左下の奥歯にインプラントをして欲しいとのことでした。

 

初診時の下顎の状態です。向かって右側が、患者様の左下になります。奥歯2本が重度の虫歯になっていることがわかります。

左下のレントゲンです。保存できないほど虫歯が進行しておりました。

上記の写真は、初診時の上顎の写真です。向かって右側が患者様の左上になります。左上の奥歯には、銀歯でできたブリッジが装着されている状態でした。

ブリッジの手前の歯は、歯根が破折しており、こちらも保存が難しい状況でした。

左下も左上もどちらとも第1大臼歯が欠損した際にブリッジにしてしまったために抜歯を早めてしまった可能性があります。

ブリッジは、固定式(外す必要がない)ですので、取り外し式の部分入れ歯に比べ圧倒的に装着感が良いです。しかしブリッジを支えることになる歯には、非常に負担が大きく、また歯磨きがしにくいため、神経のない歯は特に歯根破折で抜歯になったり、虫歯になって歯を失っていってしまうのです。

左下は、部分入れ歯かインプラントの選択肢しかなく、この患者様はインプラントを希望されましたので、診査・診断後に治療を開始することになりました。

まずは、主訴の部分である左下の奥歯のインプラント治療から開始しました。

治療前の左下奥歯の状態です。向かって右側が一番奥の歯(下顎左側第2大臼歯)です。下顎第1大臼歯は欠損しており、その手前の歯である下顎第2小臼歯も重度の虫歯になっております。

下顎第2小臼歯は抜歯と同時にインプラントを埋入し、元々欠損していた下顎第1大臼歯部分には、フラップレス手術(切開せずに、インプラント埋入部の直上の直径僅か4mmほどの穴を開ける)にてインプラントを埋入しました。下顎第2大臼歯は抜歯のみを行いました。

手術直後の状態です。切開をせずにインプラント手術を行うことにより、痛みや腫れを最小限に抑えることができ、患者様もほとんど痛みや腫れを訴えられることはありませんでした。

またヒーリングアバットメント(仮の土台)まで装着できたため、通常2回手術が必要なところを1回の手術のみで終えることができました。

次に左上の臼歯部のインプラント治療に移行しました。

上記の写真は、破折していた上顎左側第2小臼歯を抜歯し、2ヶ月の状態です。

切開・剥離すると抜歯窩は骨の欠損が著しくインプラントを埋入できる状態ではなかったため、GBR(骨造成)をすることとしました。

骨の再生する場のスペースを確保するために骨補填剤を填入しました。

上皮の陥入を防ぐために吸収性の遮蔽膜を留置し、粘膜の減張を十分に行いました。

最後に、縫合し1回目の手術を終了しました。

4ヶ月後、骨の再生を認めたため、インプラント埋入と上顎左側第2大臼歯の抜歯を行いました。なお、上顎左側第1大臼歯部は、上顎洞までの距離が短かったため、上顎洞に骨造成を同時に行いました。

経過良好で、2回目の手術後2ヶ月で、ヒーリングアバットメント(仮の土台)を装着しました。

そして最終補綴物を装着しました。

当院では、十分な骨と粘膜を有する場合は、可及的に低侵襲(患者様に負担が少ない)でインプラント治療を行う予定にしております。しかし骨や粘膜が不足している部分に関しては、長期的な安定を図るために、骨造成や粘膜移植手術を行うようにしております。

歯が欠損し、インプラント治療を検討されている方は、当院までお気軽にご相談ください。