- 2024.05.05
前歯切端咬合、奥歯交叉咬合に対する矯正治療
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Before
治療前 正面
治療前 右側
治療前 左側
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After
治療後 正面
治療後 右側
治療御 左側
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Before
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After
患者 | 20代男性 |
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主訴・ニーズ | 歯並びを綺麗にしたい |
抜歯部位 | 下顎右側第1小臼歯 |
治療内容・治療費(自費診療) | 矯正検査 便宜抜歯11,000円 |
治療費総額 | 矯正検査44,000円 |
治療期間 | 3年 |
来院頻度 | 月1回程度 |
リスク・副作用 |
矯正歯科治療中に歯の動く痛みを生じることがあります 矯正歯科治療中に歯肉腫脹や歯肉退縮が起こることがあります 矯正歯科治療中に知覚過敏を生じることがあります 矯正歯科治療後に咬合変化が生じることがあります |
皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。
今回は、表題にもあるように前歯が切端咬合(上の前歯と下の前歯の先端の部分どうしが咬合)、臼歯部が交叉咬合(通常上顎の臼歯が、下顎の臼歯よりも頬側にあるのが正常であるが、上顎の歯が内側に半分入った状態)になっている患者様に対し、上顎は見えにくい舌側矯正、下顎は唇側矯正にて矯正治療を行なった症例をご報告させていただきます。
上記の写真は、初診時の正面からの口腔内写真です。正常な咬合では、前歯の噛み合わせは、上の歯が下の歯より前にくるため、下の前歯の先端は、2〜4mm隠れた状態になります。しかしこの患者様の前歯の噛み合わせは、切端咬合といって上下の前歯の先端どうしが噛み合っている状態でした。また上下の前歯の正中(真ん中)とにはズレを認めることから軽度の顎変形も疑われました。
また左側の臼歯部が交叉咬合(向かって右側の一部は、上の歯が内側に入り込んでいる)になっている状態でした。
これらの噛み合わせでは、奥歯に非常に負担がかかりやすい噛み合わせになります。
矯正治療により適切な被蓋になることを目指し、治療を開始しました。
上記の写真は、矯正治療開始時の正面からの写真です。上は目立ちにくい装置(舌側矯正)で、下は唇側矯正で治療を行いました。なお、下顎右側第1小臼歯を抜歯を行いました。
上記の2枚の写真は、矯正治療終了直前の上下の咬合面からの写真です。
治療終了時の正面からの口腔内写真です。術前に比べ、上下の歯の被蓋関係は改善していることごわかります。
矯正治療は、審美性の改善にも働きますが、今回の症例のように歯の位置異常を改善することで、一部の歯への咬合力の集中を分散することができます。
不正咬合は、歯を悪くするリスクファクターとなりますので、なるべく早く治療されることをお勧めいたします。
歯並びが気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。