皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、上の前歯が出ている（口ごぼ）の患者さんに抜歯矯正治療を行なった症例をご紹介致します。

治療前の正面からの写真です。少しガタガタした感じがあります。

治療前の上顎の咬合面です。歯列がV字になっているのが分かります。また叢生（ガタガタ）歯列であることも分かります。

それに呼応して下顎もややV字歯列になっております。

右側方から見ると、上顎前歯部が下顎前歯に対して前方に出ていることが分かります。

左側方面から小臼歯部にシザースバイト（鋏状咬合）を認めました。

上顎前突があると審美的問題と口唇閉鎖不全などの機能的問題を生じることがあるため、矯正治療を行なった方が良い噛み合わせです。

矯正治療開始時の正面

上顎は、前方に出ている上の前歯を後方に入れるために、上顎両側第１小臼歯を便宜抜歯を行いました。

下顎は、下顎左側第１小臼歯を抜歯しました。

右側方からの写真です。抜歯したスペースを利用し前歯を後方に引っ張っていきます。

左側方からの写真です。

その後は、月１回程度の来院をして頂きました。

治療終了時の正面からの写真です。ガタガタ歯列が綺麗に整いました。

抜歯してできたスペースも綺麗に閉じることができました。

下顎も叢生がなくなり、U字型の整った歯列となりました。

右側方

左側方

治療後の左右側方からの写真を見ると上の前歯が、下の前歯の位置に適正な位置お及び角度にすることができました。

治療期間はやや長くなりましたが、綺麗な歯列になり、患者様にも満足して頂けました。

上顎前突になると口唇閉鎖不全になることが多く、口腔内が乾燥してしまう傾向にあります。口腔内の乾燥は虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。

矯正治療は、審美的問題を抱えて来院されることが多いですが、矯正治療を行うことで、審美的な問題を解決できるだけでなく、機能的にもよくなります。

上の前歯が出ていて（口ごぼ）悩んでいらっしゃる方は当院までお気軽にご相談下さい。