インプラント治療に関わらず、歯科治療を成功に導く為に重要なこととしてアメリカの補綴歯科医であるフランク・スピアは、

Esthetics(審美的に）,  Function（機能的に）,Structure（構造的に丈夫）,Biology（生物学的な安定）

この４項目を考慮する必要があると説いています。

ところで当院は、矯正治療を積極的に行っておりますが、矯正歯科医は以上の４項目を常に意識して診査・診断を行い、治療計画を立案します。

おそらく日本の歯科教育で矯正歯科医だけが本当の意味での診断を学んでいます。それ以外の歯科医の多くは、きちんとした診断を学べる教育機関が少ないため全顎的な診断能力が高い方は、非常に限れます。

私は全顎的な診断力を高めるため、咬合の勉強会に属し常に研鑽を続けております。

ところで奥歯が欠損すると、どうしてもそこの部分のみに目が行きがちですが、それでは、木をみて森を見る治療はできません。

ここで当院で治療した症例をご紹介致します。

今回の症例は、歯並びに問題を生じている患者様に矯正治療とインプラント治療およびセラミックによる補綴処置を行った症例をご紹介致します。

奥歯が欠損し、噛みにくくなると前歯に負担が大きくなってくることで、病的に歯が動いてしまうことがあります。

この状態でインプラント治療をしても長期的な安定は望めません。

また奥歯が欠損になった原因として元々歯列不正が関与した可能性も考えられます。

よって、矯正治療で歯列を整い、欠損部にはインプラント治療を行い、さらにすり減って形態異常のある歯に関してはセラミックによる修復が必要になります。

治療期間も長く、治療費用も高額ですが、治療後は大変満足していただけました。

このような複雑な症例は、非常に治療が難しいですが、当院はこのような治療を得意としておりますので、お口の中に問題を多く抱えている方は当院までお気軽にお問い合わせください。