皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回は、上の前歯が出ていることで口元が出てしまっている方に目立たない装置（舌側矯正）で矯正治療した症例をご紹介致します。

治療前の正面からの写真です。一見特に問題にないように見えます。しかし、

初診時の上顎の噛み合わせのを見ると問題が見えてきます。１つ目の問題は、全体的にV字の形をした歯列をしていること。２つ目は特に上顎中切歯（正面から数えて正面の２本の歯）が、歯列からはみ出ていることです。

治療前の右側方ですが、やはり上の前歯が突出していることがお分かりになると思います。

患者様から、治療期間中なるべく装置が目立たないようにしてほしいとの要望があり、舌側矯正（装置を歯の裏側につける）で治療することになりました。

上記の３枚の写真が矯正治療を開始した時の写真です。正面からは、矯正装置が装着されているようには見えないと思います。

上記の写真は、装置除去前の上下の口腔内写真です。

治療後の上顎の噛み合わせの状態です。歯列はU字型になり、治療前に突出していた上顎の中切歯も綺麗に歯列におさまっていることがわかります。

治療後の右側方からの写真です。上顎前歯の位置および角度が適正化することができました。

口元が出ている状態は、審美的な問題を引き起こすだけでなく、口を完全に閉じることが難しくなり、口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクを高める可能性もあります。

また治療前のようにV字の歯列をしている場合、気道に問題を起こすことがあります。

矯正治療は、一般的には、審美目的で治療を希望される患者様が多いですが、それ以外にも様々な利点があります。治療後のように歯列をU字型にすることで気道に対しても良い影響を与え、その結果睡眠の質が改善される可能性もあります。

コロナ以降矯正治療を希望される患者様は増えており、社会に認知されてきています。それでも周りの方になるべく気付かれずに矯正治療をしたいと希望される患者様も多数いらっしゃいます。

当院では、舌側矯正だけではなく、マウスピース矯正（インビザライン）などにも積極的に取り組んでおります。

なるべく周りの方に気付かれずに、歯並びを治したい方は、当院までお気軽にご相談ください。