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  • 2025.01.11

「歯がボロボロ…それは、Tooth Wearかもしれません。原因と治療法を徹底解説!」

「歯がボロボロ…それは、Tooth Wearかもしれません。原因と治療法を徹底解説!」

皆様、こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長を務めております木村誠です。

Tooth Wear(トゥースウェア)とは、歯が徐々にすり減ったり、削れたりする現象のことを指します。これは単なる老化現象ではなく、生活習慣や環境が大きく影響している場合が多いです。歯がボロボロになってしまう前に、Tooth Wearの原因を知り、早めの対策をとることが重要です!


🔹 Tooth Wearの主な原因

Tooth Wearは、大きく 3つのタイプ に分かれます。それぞれの特徴と原因を詳しく見ていきましょう!

① 咬耗(こうもう) – 噛み合わせや歯ぎしりによる摩耗

🦷 咬耗とは?
咬耗とは、歯と歯が直接こすれ合って削れる現象です。噛み合わせが強すぎたり、歯ぎしりをすることで、歯の表面(エナメル質)がすり減り、ひどくなると象牙質が露出してしまいます。

📌 主な原因
歯ぎしり・食いしばり(ストレス、癖、睡眠時の無意識の動き)
強い噛み合わせ(歯並びの問題や噛み合わせのズレ)
歯の使い方(前歯で硬いものを頻繁に噛む習慣)

⚠️ 症状の特徴

  • 前歯が短くなる、角が丸くなる
  • 奥歯の噛み合わせの面が平らになる
  • 歯がすり減って黄色っぽく見える(象牙質が露出)
  • 知覚過敏(冷たいものがしみる)

🛠 治療と対策
💡 ナイトガード(マウスピース)を装着して歯ぎしりを防ぐ
💡 ストレス管理(リラックスする習慣をつける)
💡 歯科医院で噛み合わせを調整する(矯正治療など)


② 酸蝕症(さんしょくしょう) – 酸による歯の溶解

🦷 酸蝕症とは?


酸蝕症は、酸によって歯のエナメル質が溶けてしまう現象です。通常、エナメル質はとても硬いのですが、強い酸に長時間さらされると、少しずつ溶けていくことがあります。

📌 主な原因
酸性の飲食物を頻繁に摂取(炭酸飲料、柑橘類、酢、スポーツドリンク)
逆流性食道炎・胃酸の逆流(胃酸が口内に流れ込むことで酸が歯を侵食)
頻繁な嘔吐(摂食障害やつわりによる胃酸の影響)

⚠️ 症状の特徴

  • 歯の表面が滑らかでツルツルする
  • 噛み合わせ部分が丸みを帯びる
  • 前歯の先端が透けて見える(薄くなるため)
  • 冷たいものや甘いものがしみる

🛠 治療と対策
💡 酸性飲料(炭酸・ジュース)の摂取を減らす
💡 フッ素入りの歯磨き粉を使い、エナメル質を強化する
💡 逆流性食道炎がある場合は医師の治療を受ける


③ 摩耗(まもう) – 外部からの力で歯が削れる

🦷 摩耗とは?
摩耗は、歯磨きの仕方や外的な力で歯が削れてしまう現象です。間違った歯磨きや過度な力が加わることで、エナメル質が削られ、歯の根元がくさび状に欠けることもあります。

📌 主な原因
強すぎる歯磨き(ゴシゴシ磨く、硬い歯ブラシを使用)
研磨剤の多い歯磨き粉の使用
歯間ブラシやフロスの使い方が間違っている
爪を噛む・ペンを噛む・歯で袋を開けるなどの習慣

⚠️ 症状の特徴

  • 歯の根元(歯茎の近く)がえぐれるように削れる
  • 知覚過敏(冷たいものや熱いものがしみる)
  • エナメル質がなくなり、歯が薄く見える
  • 歯の一部が欠けやすくなる

🛠 治療と対策
💡 柔らかめの歯ブラシを使用し、力を入れすぎない
💡 フッ素コーティングやレジン(プラスチック)で削れた部分を補う
💡 研磨剤の少ない歯磨き粉を選ぶ
💡 歯ぎしりや食いしばりがある場合はナイトガードを使用する


🔹 まとめ – Tooth Wearを防ぐために

Tooth Wearは 放置すると歯がどんどん削れ、見た目や機能に悪影響を及ぼします。 早めに対策を取ることが大切です!

歯ぎしりがある人 → ナイトガードを装着する
酸っぱいものをよく摂る人 → 酸性飲料を控える・食後すぐ歯磨きをしない
歯磨きが強すぎる人 → やさしく磨き、研磨剤の少ない歯磨き粉を選ぶ

**「歯がボロボロになってきた…」**と感じたら、歯科医院で早めのチェックと適切な治療を受けることをおすすめします! 🦷✨

「歯がすり減っている」「歯が短くなった」「しみる感じがする」 という症状がある方は、Tooth Wear(歯の摩耗)が進行している可能性があります。放置すると、見た目の変化だけでなく、歯が欠けたり、痛みが出たりすることもあります。そこで、Tooth Wearの治療法について、一般の患者さんにもわかりやすく説明していきます!


🔹 Tooth Wearの治療法は原因によって異なる!

Tooth Wearには、「咬耗(こうもう)」「摩耗(まもう)」「酸蝕症(さんしょくしょう)」 という3つのタイプがあります。治療法は、原因や摩耗の進行度 によって異なるため、それぞれの対策を詳しく見ていきましょう。


① 歯ぎしり・食いしばりが原因の「咬耗」

🦷 咬耗とは?
歯ぎしりや食いしばりによって、歯と歯が強くこすれ合い、歯の表面(エナメル質)がすり減る状態です。

治療前のデジタル画像

治療後の予想

治療前 下顎咬合面

治療後を予想した下顎咬合面

治療後

🔹 治療法

ナイトガード(マウスピース)の使用

  • 寝ている間の歯ぎしりを防ぐために、歯科医院で作る専用のマウスピースを装着します。
  • これにより、歯が直接こすれるのを防ぎ、摩耗の進行を抑えます。

噛み合わせの調整(咬合調整)

  • 噛み合わせのバランスが悪い場合、歯の高さを調整したり、必要に応じて矯正治療を行います。

すり減った歯を修復(レジン・クラウン)

  • 歯が短くなったり、しみる症状が出ている場合、コンポジットレジン(白い樹脂)セラミッククラウン を使って歯を修復します。

ストレス管理(歯ぎしりの原因を改善)

  • ストレスが原因で歯ぎしりをすることが多いため、リラックスする習慣をつけることも重要です。(例:寝る前にスマホを控える、深呼吸をする)

② 強すぎる歯磨きや硬い歯ブラシが原因の「摩耗」

🦷 摩耗とは?
間違った歯磨きの仕方や、硬い歯ブラシを使うことで、歯の表面が削れてしまう現象です。特に、歯の根元がえぐれるように削れることがあります。

🔹 治療法

削れた部分の修復(レジン充填)

  • 摩耗が進んでしまった歯は、コンポジットレジン(白い樹脂)を詰めて補強します。
  • これにより、歯の見た目を改善し、知覚過敏も軽減されます。

正しい歯磨きの指導

  • 「ゴシゴシ強く磨く」のはNG! 歯科医院で、優しく磨く方法を指導してもらいましょう。
  • 柔らかめの歯ブラシ を使い、力を入れすぎずに磨くことが大切です。

フッ素入りの歯磨き粉を使用

  • フッ素はエナメル質を強化し、歯の摩耗を防ぐ効果があります。
  • 研磨剤が少ない歯磨き粉を選ぶこともポイント!

③ 酸性の食べ物や飲み物が原因の「酸蝕症」

🦷 酸蝕症とは?
ジュースや炭酸飲料、柑橘類などの酸性の強い食べ物を頻繁に摂ることで、歯のエナメル質が溶けてしまう現象です。

🔹 治療法

酸蝕で薄くなった歯を修復(レジン・クラウン)

  • 酸で削られた部分が大きい場合、レジン(樹脂)やセラミックを使って補強します。
  • すり減りがひどい場合は、クラウン(被せ物)をすることもあります。

酸性の食品・飲料の摂取を控える

  • 特に炭酸飲料やジュースは歯を溶かしやすいので要注意!

フッ素やミネラルでエナメル質を強化

  • フッ素入り歯磨き粉や、カルシウム・リンが含まれた歯科専用のリカルデントガムを噛むのもおすすめです。

🔹 まとめ – Tooth Wearは早めの治療が大切!

Tooth Wearは、放置すると歯がどんどん削れ、見た目や機能に悪影響を及ぼします。 早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けましょう!

🦷 Tooth Wear対策リスト

寝ている間の歯ぎしり → ナイトガード(マウスピース)を装着
強く磨きすぎている → 柔らかめの歯ブラシ&優しく磨く
酸っぱいものをよく摂る → 酸性飲料を控え、食後30分後に歯磨き
すでに削れてしまった → レジンやクラウンで補修

「歯がすり減ってきた…」「しみる感じがする…」 と感じたら、早めに当院にご相談ください!✨