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  • 2024.11.12

インプラント、入れ歯、ブリッジのいずれにするかを悩んでいる方へ

インプラント、入れ歯、ブリッジのいずれにするかを悩んでいる方へ

皆様こんにちは。まこと歯科・矯正歯科の院長をしております木村誠です。

今回のブログのテーマは、『インプラント、入れ歯、ブリッジのいずれにするかを悩んでいる方へ』です。

このテーマに興味をお持ちになるのは、恐らく抜歯をしたけどそのままになっている方や、抜歯と診断されたけど、抜歯をした後はどのような治療法があるのかを知りたい方だと思います。

抜歯になった精神的ショックは計れ知れません。ただし、抜歯をしたままするわけにもいきません。

専門的知識が少ない一般の患者様が、どの治療法が1番良いのかを判断するのは比較的難しいことです。

ところで、

Q1:歯を失った場合にまず考えるべきことは何でしょうか?

A :改めて歯の価値に気付き、今後歯を失わないためにはどうしたら良いかを考えることです。

天然歯に勝る歯はないということを再認識する必要があります。

では、抜歯になった場合にどのような治療法を選ぶと歯を失うリスクを低くできるでしょうか。

Q2:歯が欠損した場合に治療法として考えるのは何か?

A:①インプラント治療②入れ歯③ブリッジの順です。

ただし、例外があります。そちらに関しては、次回のブログにてご説明致します。

なぜ歯の欠損を生じた場合にインプラント治療が第一選択となるのかについて説明します。

インプラントと入れ歯・ブリッジとは、コンセプトに大きな違いがあります。

インプラントは、欠損している部分をただ純粋に補うのに対し、入れ歯やブリッジは、周囲の歯や粘膜に負担をかけてしまうため、残存歯に多大なる悪影響を与えるからです。

特に虫歯や歯周病のリスクが高い方は、その影響をもろに受けてしまします。

★神経がない歯が多数ある方へののブリッジ★

神経がない歯がブリッジの土台となっている場合、歯根破折や二次的な虫歯により抜歯になることが多々あります。

不適合なブリッジが装着されるとブリッジの中や周囲が虫歯になります。

神経がない歯に負担がかかると歯根破折になるリスクが上がります。

★重度の歯周病★

初診時

義歯装着時

初診から数年後このような状態になってしまいました。

重度の歯周病になると歯を支える歯槽骨が重度に吸収するため歯が動揺します。そこに噛む力が追い討ちをかけます。さらに入れ歯の金具がかかる歯には、横に揺さぶる力が加わるため、歯周病が一気に進行するという悪循環になるのです。

歯は、失えば失うほど、欠損が進行するスピードが早くなります。

ブリッジや入れ歯で歯が悪くなる理由

❶歯を削ることでエナメル質を失い虫歯になりやすくなる。

❷歯を連結したり、余計な装置が口腔内に入るため歯磨きがしにくくなる。

❸欠損歯の周囲の歯に強い力が加わる。

以上の事項を踏まえると歯が欠損した場合は、やはりインプラント治療を選択した方が良いと判断できます。

但し、インプラント治療は高額かつ手術を受けて頂かないといけないというデメリットがあります。

そのためインプラント治療が難しい場合は、2番目の選択肢となるのは入れ歯です。入れ歯は、ブリッジと比較し、歯を削る量が少なく、また取り外しができるため磨きやすいからです。

Q3 抜歯と診断された場合やもうすでに抜歯になった場合に誰に相談したら良いか?

A:★悩んだ時に相談した方が良い相手★

①インプラント、入れ歯、ブリッジのいずれも経験された方

1番良いのは、入れ歯も装着したことがあり、その後インプラント治療を受けた方に相談するのが一番です。

恐らく入れ歯生活に戻りたいとおっしゃる方はほぼいないと思います。

入れ歯が合わず長年困っている方がインプラント治療を希望される方は、多いです。しかし逆にインプラント治療を一度経験された方が、インプラントを除去して入れ歯にして欲しいやブリッジにして欲しいと言ってきた人に1度も遭遇したことはありません。

②インプラント治療に従事したことがある歯科医療関係者

我々歯科医師は、歯に関するプロフェショナルです。周りに①の方がいらっしゃらない場合は、歯科医療関係者に相談するのが間違いが少ないでしょう。

★相談相手に選ぶべきではない相手★

❶歯を失ったことがない方

インプラント治療をしたことがない歯科医院

インプラント治療という選択肢が失われてしまいます。全ての治療法を聞いた上で、患者様が選ぶものです。

❸インプラント治療を受けたことがない方。

経験がない方にインプラント治療の良し悪しは分かりません。

最後に

歯科医師になって20年が経過しました。これまで多くの患者様を診察する中で、感じることを最後に書きます。

※入れ歯を常時装着されている患者様の割合は、非常に少ない。

※神経のない歯は、いずれ悪くなってしまう。

※定期的にメインテナンスで来院される方は、歯磨きが段々上手になるのと一気に歯が悪くなることが少ない。

最初に述べましたが、歯を失った場合にまず考えるべきことは、歯を失わないようにするにはどうしたら良いかです。

歯はプライスレスです。

歯を失わないためには、定期的に歯科医院を受診し、歯のメインテナンスをする。

また欠損が生じた場合は、可能であれば速やかにインプラント治療を受ける。

治療費の問題や全身疾患でインプラント治療ができない場合は、入れ歯で治療する。

抜歯になった、もしくは抜歯と診断されて困っている方は、当院までお気軽にお問い合わせください。

まこと歯科・矯正歯科(福岡市東区香椎駅前)

TEL 092-692-2963